優 秀 賞
語り合い 昔話に 花が咲く
大野一与
さん (埼玉県さいたま市)68歳
撮影場所/杉並のホームにて
【寸評】
年輪を重ねられ楽しく語り合うお二人の表情に、
老は些かも感じられない。句に昔話とあるが、今を元気に過ごすことを謳歌し、友達と語り会うことの素晴らしさが、お二人の笑顔と眼差しに良く表れている。
写真を撮った方も優しい気持ちでカメラを向けられ、「豊かに生きること」が如何に大切であるかを見事に表現された。
背景をカットし、お二人の姿に的を絞った事が観る人に更に深い感銘と感動を与えた。
【入選者の言葉】
このたびの優秀賞、母はじめ皆で喜びをかみしめております。ありがとうございました。
98才の母は、実家からほど近いホームに入居し、住みなれた街の空気、風を感じながら三年目に入り、皆さんにやさしくしていただきながら、おだやかに生活しています。
ホームを訪れるたび、カメラを持参し、母の表情、しぐさをおさめています。このたびの写真は私の子供時代から家族ぐるみでおつきあいしてきた方と偶然ご一緒になり、嬉しい再会です。過ぎ去った日をたぐりよせながら、時には混線しながら、老い二人の会話が成立しているようで、そばできいていると、ほほえましく、笑いにさそわれます。老いていく母をみているのは寂しいと思う事もありますが、慈愛にあふれた母の愛を感じながら、この年になってもいてくれる事に嬉しく思います。